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2009/05/17(日)

理科系の作文技術[]

タグ: レビュー

著者は木下是雄で、文章作成の本としては有名だと思う。今回の記事は、レビュータグをつけたが、レビューというよりも、気に留めておきたいことのメモになっている。最後に、この本を読んで気づいたことを少しだけ書いた。

序章

  • 他人に読んでもらうための「仕事の文書」は、事実と意見に限られる。感想などの心理的要素を含まない。
  • 必要なことは漏れなく、必要でないことはひとつも書かない。
  • 事実と意見を区別する。
  • 読者が何を知りたいかを考えて、記述の順序を決める。
  • 明快、簡潔に表現する。一義的で、言い切る。普通の用語を使う。言いたいことを明確に、短い文で。
  • 日本の作文教育は感想文であり、仕事の文書の教育に力を入れていない。

準備作業

  • 文書の役割を確認する。
  • 一文書一主題にする。読者は誰なのかを考慮する。
  • 自分自身が直接、ことやものに当たって得た生の情報と、それについての自分の考えに重点を置く。
  • 目標規定文を書く。目標規定文とは、何を目標とするのか、何を主張するのかを一文にまとめたもの。
  • 材料集めをする。思いつくままのメモをとっておく。図表を準備しておく。

文章の組立て

  • 仕事の文書は、結論やまとめを先に記述する「重点先行主義」にするべき。
  • 説明文は、「概要から細部へ」という原則に重点が置かれる。
  • パラグラフ(段落)には、何について何を言おうとしているのかを述べた文がある。それを「トピック・センテンス」という。
  • トピック・センテンスは、原則として最初に書くべき。ただし、それは日本語では難しいことが多い。

文の構造と文章の流れ

  • 日本語は、最後まで読まないと理解できない構造になりがちだが、途中でわき道にそれるような書き方をしてはならない。
  • 論文は読者に向けて書くべきもの。著者の思いを満たすために書くものではない。

はっきり言い切る姿勢

  • 日本人は明言を避ける傾向にあるが、仕事の文書では、はっきり言い切る姿勢が必要になる。
  • 責任回避的な表現の例:「であろう」「と考えられる」「と見てもよい」
  • ぼかし言葉の例:「ほぼ」「約」「ほど」「ぐらい」「たぶん」「ような」「らしい」

事実と意見

  • 意見の基本形は、「私は……と考える」。
  • 事実と意見を意識して書き分ける。
  • 事実の上に立ち、論理的に導き出した意見を書く。

わかりやすく簡潔な表現

  • 短い文で書く。
  • 常に主語を入れる必要はないが、何が主語かを意識して書く。
  • 誤解できないように書く。
  • 漢字とひらがなのバランスを調整して、字面の白さを考慮する。
  • できるだけ能動態で書く。

その他

これ以降は、「執筆メモ」「手紙・説明書・原著論文」「学会講演の要領」と続くが、割愛する。

最後に、読んでいて気になったこと。細かい指摘だけれど、こういう本なのだからしっかりしてほしい。

  • P.8「気短かな上司」、P.192「読者は気短かで」の送りがなが間違っている。
  • P.152「固苦しい文章」の漢字が間違っている。
  • 筆者は、「……するほうがよい」の「よい」は、話し言葉としてはもう死語だから決して使わず、「いい」と書くそうだ(P.152)。私は、これには共感できず、変なこだわりだと思った。私の感覚からすると、「いい」を仕事の文書で使うには、くだけすぎている。そして、決して書かないと言っておきながら、P.156では「大文字Lを使ってもよい」と、すぐに「よい」が出てくるのも納得いかない。
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