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2011/03/21(月)

E2370V-BFのレビュー[コンピュータ]

タグ: ディスプレイ E2370V-BF FTD-W2023ADSR HDMI レビュー 東方 BDレコーダー BDZ-RX50

2月に購入して、1カ月ほど経ったのでレビューする。

製品情報

E2370V-BFは、LGの23型ワイドの液晶ディスプレイで、IPSパネルとLEDバックライトを採用している。Picture In Picture、超解像表示、スルーモードといった機能を持ち、リモコンも付属している。

付属品

ケーブル類は、電源ケーブル、D-subケーブル、DVI-Dケーブルが同梱されている。前述のとおり、リモコンが付属し、ボタン電池までついていた。電池はCR2032。

外観・デザイン

いい意味で、特徴のないシンプルな形状をしている。四角いスタンドというのも、今では逆にめずらしい。電源を本体に内蔵しているので、極薄というわけではないが、上部は薄くなっている。また、重量は4.36kgと軽い。スタンドの支柱部分は、これだけ軽量だから細くても大丈夫なのだろうけれど、やはり構造上、画面は揺れやすい。

ベゼルは、反射しにくいようにヘアライン加工がしてある。せっかくそうなっているのに、一番外側の銀色の枠で少し反射してしまうのが残念だ。また、スタンドは光沢感が強い。私はキーボードをスタンドに置いて使うので、光沢の有無はあまり関係ないが、ベゼルだけ映り込みの低減を考慮していて、スタンドがテカテカというのは、やることが中途半端だと思った。

OSDや電源のボタンは右下に並んでいる。押しやすいように、突起のあるボタンになっている。電源ランプは、ぼんやりとした赤い色で、まぶしくないように配慮されている。これでも気になるなら、消灯させることもできる。ただ、スタンバイのときは、消灯の設定にしていても点滅する。

VESAマウントアーム用に、100mm×100mmのネジ穴がある。また、スタンドは根元からはずせるようになっている。

端子類

入力端子として、DVI-D、D-sub、HDMI×2の4系統ある。それと、HDMIからの音声を出力するPHONE端子がある。スピーカーはない。

DVI-DとHDMI1に接続した状態にして、リモコンで入力切替をすると、切り替えたときにPHONE端子からノイズが発生する。私は、PHONE端子を使っていないので気にしないが、もし使うのなら、HDMI2で接続するか、HDMI1と2の両方に接続すれば回避できる。

OSD

OSDは、右下にあるボタン5つで操作する。さほど使いやすいものでもないが、ボタンは押しやすい。

この製品は、ユーザーモードが3つあり、簡単に切り替えられることを特長としている。しかし、実際に使ってみると、あまり役に立たないことがわかった。それぞれのモードで保存されるのは、アスペクト比、超解像表示、明るさの3つだけで、それ以外は全部共通だからだ。色の設定や画質の設定も、個別に保存するものだと思っていたので、がっかりした。それどころか、入力別ですら設定を保存できないこともわかった。全部の入力で同じ設定にしかならないとなると、どの入力でもそこそこに見える設定で妥協せざるを得ない。

リモコン

リモコンのボタンでは、以下の操作が行える。

  • 電源(オン、オフ)
  • 入力切替(D-sub、DVI-D、HDMI1、HDMI2)
  • ユーザーモード(NORMAL、1、2、3)
  • アスペクト比(フル、オリジナル、1:1)
  • スルーモード(オン、オフ) 
  • 超解像表示(NORMAL、弱、中、強)
  • PIP(オン、オフ)
  • PIPのスワップ(親画面と子画面の入れ替え)
  • 明るさ(-、+)
  • 音量(-、+)
  • ミュート

入力切替やユーザーモードなど、複数の選択肢があるものは、順番に切り替わる。せっかくリモコンをつけたのなら、ボタンを1回押すだけでダイレクトに選択できるようにしてもらいたかった。それでも、本体で操作するよりは、ずっと楽だ。

リモコンからOSDの画面を呼び出すことはできない。ここで挙げた項目以外は、本体のボタンで設定することになる。

リモコンの受光部は、本体の右下にあるらしく、それを意識してリモコンを向けないと反応しない。

画質

IPSを採用しているだけあって、いろいろな角度から見たときの色の変化はほとんどない。ただし、斜めからだと暗く見える。正面で使っているときも、下の隅が少し暗いのが気になった。

今まで使っていたFTD-W2023ADSRは、VAのグレアなので、それと比べると鮮明さは落ちる。明るい色が背景だと若干ギラつくし、黒もさすがにVAのグレアには勝てない。FTD-W2023ADSRの画質はかなり満足度が高かったので、あまりこれと比較するのは酷だ。黒が反射しないことがノングレアの大きな利点ではあるけれど、逆に白はグレアのほうがギラツブ感がなくて見やすいと感じる。個人的には、照明で反射するような場所を避けて使えるのなら、グレアのほうが目が疲れにくい。

OSDに「画質」というパラメータがある。これはシャープネスのことで、値を上げるとシャープな映像になり、下げるとソフトになる。デフォルトでは5になっているが、PCの画面として使う場合は4にしたほうが好みだ。灰色の背景で黒い文字が読みやすくなるからだ。HDMIで接続したBDレコーダーの映像では、5のほうがくっきりしていい。このパラメータ値は、個別に保存できないので、いちいちOSDから設定し直すことになる。面倒なので、基本的には4で使うことにした。

色の特徴としては、LEDを使っているからか、寒色系の色が強めで、肌色の赤みが不足しているように思った。真っ赤な色は、今までのものよりオレンジっぽさがなくなって、やはり青系統寄りの色合いに見える。赤58 緑48 青46という設定にしたら、赤色そのものの変化はそれほどないものの、肌色は自然な色合いになった。その他の設定は、明るさ40、コントラスト60、画質4、GAMMA2にした。

2011/05/26追記
LEDには、ちらつきが目立つものも存在すると知って、このディスプレイを携帯電話のカメラで確認した。すると、縞模様が出ていて、ちらついていることがわかった。明るさをほぼ100にすると消える。さすがにこの設定では明るすぎるので、まぶしくないところまでコントラストを下げて使うのが、目には優しいのではないかと思う。ただ、明るさを上げると消費電力も上がってしまうのが難点だ。あと、PIPの子画面はコントラストが下がらないので、親画面との明るさの差ができてしまう。

HDMI接続では、BLACK LEVELというパラメータがあり、HIGHとLOWが選べる。説明書には、HIGHが明るくLOWが暗いという程度しか書かれておらず、それぞれがRGB(0~255)とRGB(16~235)のどちらを表しているのかがはっきりしない。実際に試した感覚では、RGB(0~255)の入力に対してLOWにすると暗部がつぶれるので、RGB(0~255)とHIGH、あるいはRGB(16~235)とLOWの組み合わせにするのが自然に感じた。逆に書いてある記事も見かけたが、公式情報がないので、何が正しいのかはよくわからない。

動画の残像感については、さほど応答速度に優れているわけではないので、期待しないほうがいい。初期の液晶テレビと同様に、スタッフロールなどには弱い。

Picture In Picture

E2370-BFのPIP

四隅のいずれかに、別の入力の映像を子画面で出すことができる。両方HDMIという組み合わせはできないが、それ以外なら自由に親画面と子画面に割り当てられる。大きさは、横が17cm弱、縦が9.6cmくらい。位置は端のギリギリではなく、ほんの少しだけ端から離れている。位置や大きさの調整はできない。左下や右下はタスクバーにかかるし、右上はウィンドウが閉じにくくなるので、左上が一番使いやすいと思った。

DVI-Dが親画面、HDMIが子画面のときにスワップさせると、画面が砂嵐になってから切り替わるのが気になる。テレビじゃあるまいし、こんな表示は見せなくていいのに。

子画面に対しては、色などの大半の設定が反映されない。色を補正した設定が無効になるので、肌色が薄いままだ。小さい画面とはいえ、好みの色合いにできないのは残念。その一方で、子画面のときでも、HDMIのBLACK LEVELは反映されているようだ。HIGHにしていると、入力のRGBが何であれ、肌色がかなり白っぽくなって違和感がある。そんなわけで、入力はRGB(16~235)にして、BLACK LEVELはLOWで使うことにした。これなら、子画面でも親画面でもそこそこ見られるようになる。

色が調整できない問題はあるが、このPIPの機能のおかげで、テレビをつける機会が減った。大きな画面で見る必要のないものは、これで事足りる。リモコンで、子画面の表示/非表示と、スワップが行えるので、操作性もいい。

ちなみに、ソニーのBDZ-RX50とHDMIで接続しているのだが、このレコーダーにはHDMIの出力が1つしかないので、D端子でテレビと接続している。両方同時に映像を出力できるので、切り替える必要がなくて楽だ。

超解像表示、スルーモード

超解像表示は、一般的な画質設定でいえば、シャープネスを高くしたような見え方になる。PCで文字を読むような場合には全く不向きで、弱の設定ですらじゃまになる。BDレコーダーの映像は、この機能を使うとくっきりした。画質4の設定で若干ボケるのを、この機能で戻すという感じで使っている。

PCのゲームで、全画面表示や、標準よりも大きめのウィンドウサイズにしたときに拡大表示されるものは、超解像表示が効果的だった。たとえば、東方で大きなウィンドウサイズが選べるものは、この機能を使うと明らかに表示がくっきりした。

リモコンで、超解像表示のボタンを10秒ほど押し続けると、デモモードになる。画面の左側がノーマルで、右側が強の超解像表示になり、比較しやすくなる。

スルーモードは、映像の遅延が低減される機能だ。東方のシューティングと東方非想天則をやったけれど、違いがよくわからなかった。なお、PIPを使うと、強制的にスルーモードが無効になる。

自動輝度調整、バックライト

このディスプレイは、状況に応じてバックライトの輝度を自動調整する機能がある。そして、画面が真っ暗のときに、バックライトを自動で消灯するようだ。そのせいで、真っ暗な画面から映像が出たときに、一瞬ブラックアウトしてしまう問題がある。これは、自動輝度の設定を有効にしておけば回避できる。

バックライトにLEDを採用しているだけあって、本体がほとんど熱くならない。消費電力も、カタログ値で39Wと低く抑えられている。

まとめ

この製品は、IPSの液晶としては標準的な画質だが、PIP、超解像表示、スルーモードといった付加機能が充実している。また、HDMI端子を2つ搭載し、リモコンが付属している。そこを魅力と感じるかどうかだと思う。もしこういった機能が不要なら、もっと安い製品もある。とはいえ、この製品自体が3万円で買えるものなので、決して高いわけではない。

ゲーミングディスプレイと呼ばれているが、超解像表示やスルーモードが搭載されているからであって、基本的な表示性能が高いわけではない。やはりIPSなので、激しい動きには弱い。

入力別に設定が保存されないことが大きな不満だ。LGのディスプレイは、どれもそうらしいけれど、ここは改善するつもりはないのだろうか。この点を除けば、おおむね良好だ。特にPIPは便利で、よく使っている。

何かに特化しているわけではなく、いろいろな用途で、そこそこ使えるという位置づけの製品だと思う。これだけの機能があって、3万円を切るというコストパフォーマンスを評価したい。

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コメント
ブラックアウトの件で悩んでいたので助かりました
通りすがり #- | URL | 2011/10/10(月) 21:58 [編集]
この件、詳しく調べてみたら、明るさを最大にしても発生することがわかりました。
なので、自動輝度調整をオンにしておくしか回避方法はなさそうです。
記事は修正しておきました。
犬かい #glOSfxEQ | URL | 2011/10/10(月) 22:32 [編集]
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