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2011/07/13(水)

EW2430Vのレビュー[コンピュータ]

タグ: ディスプレイ EW2430V E2370V-BF HDMI BDZ-RX50 レビュー

EW2430Vを購入したので、そのレビュー。

製品情報

EW2430Vは、BenQの24型ワイドの液晶ディスプレイ。VAパネルでLEDのバックライトを採用している。PIP/PBP、超解像表示、中間階調の応答速度を上げるAMAといった機能がある。仕様には書かれていないが、見た感じはハーフグレア。

付属品

ケーブル類がたくさん入っていたので、書き並べる。長さを書かなかったものは、使う予定がなくて開封していない。

  • 電源コード(1.8m)
  • DVI-Dケーブル(1.8m)
  • HDMIケーブル(開封していないが1.8mと書かれていた)
  • D-subケーブル
  • RCAオーディオケーブル
  • 3.5mmオーディオケーブル
  • USBケーブル(PCとの接続用)

DVI-Dケーブルは、コネクタ部分があまり大きくなく、コンパクトなものだった。

あとは、ドライバやPDFのユーザーズガイド(取扱説明書)が入ったCD-ROMと、クイックスタートガイドが付属していた。ちなみに、ドライバは、EW2430、EW2430V、EW2730、EW2730Vの4種類収録されていて、ユーザーズガイドは、EW2430とEW2730が兼用、EW2430VとEW2730Vが兼用となっている。

外観・デザイン

あまり主張しないシンプルなデザインで、ベゼルの下部が少し斜めになっているのが、特徴といえば特徴だ。スタンドは四角くて、裏にはゴム足が5箇所ついている。スタンドの取付部分は、コインで回すネジになっている。ネジの頭に金属の板がついていて、それを起こせば手で回すこともできる。

ベゼルは黒でテカテカ。背面も大部分がテカテカ。黒でこういうのはあまり好きではない。

電源は本体に内蔵している。電源ボタンは右下にあり、大きくて押しやすい。オンにすると黄緑でリング状に光る。スタンバイ状態のときは、オレンジ色で点灯する。点滅はしない。電源ランプを制御する設定はなかった。

端子類

DVI-D、D-sub、HDMI×2、コンポーネント、USB×4、USB(PCとの接続用)、オーディオ入力(3.5mm)、オーディオ入力(RCA)、オーディオ出力(3.5mm)、PHONE(3.5mm)というように、端子はたくさんある。コンポーネント端子は、変換すればD端子の代わりにもなる。

説明書によると、オーディオ出力の優先順位は、PHONE、オーディオ出力、内蔵スピーカーだそうだ。

USB端子は、左側面に4つある。これは、ディスプレイ背面にあるUSB端子からPCにつないだときに使える。

OSD

設定用のボタンは、右下の背面に5つ縦に並んでいて、上から、AUTO、MENU、↑、↓、ENTERとなっている。ディスプレイ本体をつかむようにして操作ができるので、側面や底面よりも力が入れやすく、意外に押しやすいと思った。押しているときに画面が揺れにくいのも利点だ。

OSDメニューは、タブが横に並んでいるのに、縦に並んだボタンを使うので混乱しやすい。慣れればそれなりに操作できるが、改善の余地があるだろう。

入力ソースによって設定できる項目は多少変わるが、基本的な設定は共通のようだ。こういうのは独立していてほしい。

画質

初期状態では、カラー設定の色温度が「標準」になっているが、標準的な色合いとは思えない。このディスプレイは、RGBをそれぞれ0~100で設定する仕様で、標準では赤100 緑100 青88になっていた。この設定だと、黄色っぽく見えてバランスが悪いので、ユーザー設定で赤100 緑78 青80にした。

2011/09/06追記
どのようなカラー設定が最適なのかというのは、一概には言えない。上記のユーザー設定値は、肌色の発色を重視したので、赤の成分が強めになっている。また、ガンマの設定は1が前提なので、初期値の3のままだと赤すぎる。なんにしても、このディスプレイは、青だけでなく緑も強く感じるので、緑の値を青と同じくらい下げるのがよいのではと思う。EW2430VのsRGBの記事も参考に。

携帯電話のカメラで、LEDバックライトのチラつきをチェックした。輝度をほぼ100にしないと縞が見えるのは、E2370V-BFと似た傾向だが、そんなに目立ちはしなかった。どれくらいにして使うか悩むところだ。

鋭さの設定は10段階で、5はきつかったので4にしたら、わずかに文字がぼやけて見えた。この中間はないのかと思っていたら、3にするとなぜか少しくっきりしたので、それで使うことにした。ガンマは1~5のうちの1。ディスプレイのテスト用のサイトをいくつか見て、白飛びと黒つぶれしないようにして、ガンマを2.2向けに合わせたら、1が最適だった。

色相と彩度という項目もあるが、DVI-Dの接続では値が変更できなかった。HDMIでは設定可能になり、BDレコーダー(BDZ-RX50)からの映像では、色相を少し下げて、彩度を少し上げて使うと良好だった。そういえば、HDMIのときは、RGB(0~255)とRGB(16~235)が選べるようになっていた。レコーダー側と合わせておく必要がある。

だいたい好みの設定にしたところで、感想を書く。ノングレアによくある虹色のギラつきはなく、鮮明に表示される。真っ白な背景を見てうっとりした。これだけで、買ってよかったと思うくらいだ。そして、黒はVAの得意とするところで、しっかりと黒い。グレアだと黒は映り込みが激しいが、ハーフグレアのEW2430Vでは、はっきりと映り込むようなことはなく、ぼやっと何かが見える程度だ。ここまで抑えられているとは思っていなかった。これなら、コマンドプロンプトでの作業も苦にならない。まさに、グレアとノングレアのいいとこ取りになっている。テキストを読んだり、静止画を見たりするのに最適なディスプレイだと思う。

レコーダーの映像も、わりとくっきりと出力されて、画質はまずまず。テロップなどの単色で表示されるものが、特に鮮やかに感じた。なおかつ、暗い画面になってもあまり映り込まない。ここでも、ハーフグレアのよさが際立つ。

明るさのムラはあまり見られず、隅が暗いということもない。しかし、視野角については、狭いと言わざるを得ない。上下も左右も、角度をつけて見ると、わりとすぐに白っぽくなる。スペック上は178度でも、本来の色の濃さできちんと見られる角度は、IPSに大きく負ける。文字や画像を眺める程度なら、さほど神経質になることもないが、色を塗る作業などをする場合は、きちんと正面に対象物を置かないと、意図した色になっていないことがあるので注意。

PIP/PBP

PIPは、画面の一部の領域に、別の入力ソースを表示する機能。PBPは、2つの入力ソースを横に並べて表示する機能。PBPの機能を持つディスプレイはめずらしい。

PIPやPBPが使えない組み合わせは、両方HDMIという場合と、D-subとコンポーネントという2種類のみで、ほかは制限がない。

PIPで設定できるのは、以下の項目。

  • PIPサイズ(小、中、大)
  • 水平位置(0~100)
  • 垂直位置(0~100)
  • コントラスト(0~100)
  • 鋭さ(1~10)

PBPでは、設定できるパラメータがコントラストと鋭さだけになる。

PIPサイズは、横のピクセル数で測ってみたところ、小が480px、中が574px、大が672pxくらい。思ったより小さかった。下の写真は、大にしたときのもの。参考までに、E2370V-BFのPIPはレビュー記事を参照。

EW2430V PIP

PIPもPBPも、青い枠が少し目立つ。もっと細くてもいいのに。

位置は四隅だけでなく、上下左右に動かせる。ただ、一度に移動する距離が縦と横で異なる。1回ボタンを押すごとに、数値が1増えたり2増えたりする。角の端から少しだけ離したいときに、いい位置にできなかったりしてもどかしい。

HDMI接続のBDレコーダーの映像を子画面に表示させたら、黄色が強めなのが気になった。小さい画面に映すので、鋭さはあまり上げないほうが、逆にきれいに感じた。PCの画面を子画面にしたら、こちらも色がいまいちで、やはり黄色っぽい。どうやら、PIP/PBPでは、子画面のカラー設定が強制的に標準になっているようだ。これについては、解決策を見つけたので後述する。

PIPのオンとオフをするとき、画面全体が一度ブラックアウトして、若干うっとうしい。子画面だけ制御することはできなかったのだろうか。

PIP/PBPの設定は、電源を切っても保持される。毎回設定し直す必要はない。まれに、ソースが勝手にD-subになっていることがあるのがよくわからないが。

PBPは、16:9のソースだと映像が縦長になってしまう。BDZ-RX50では、テレビタイプを4:3にして、画面モードを横縦比固定にすれば正常になるが、PBPのときだけいちいち設定するのも面倒だ。そして、PCの画面も縦長になる。これでは使う気にならないので、ディスプレイ側でどうにかできるようにしてほしい。

子画面の音声は出力できない。ディスプレイ以外から音声を出力するような使い方をしていれば、特に問題にはならない。PCでミキシングするという手もある。

カスタムキーとホットキー

上から3番目と4番目のボタンはカスタマイズが可能で、以下の機能に割り当てることができる。

  • 画像モード(標準→動画→ゲーム→写真→sRGB→エコ)
  • PIP/PBP(PIP/PBPオフ→PIPオン→PBPオン→スワップ)
  • 画面モード(全画面→縦横比→1:1)
  • 音量調整
  • ミュート(ミュートオン→音量調整)
  • 輝度
  • コントラスト
  • スーパー解像度(オフ→オン)
  • スマートフォーカス(オフ→小→大)

割り当てると、そのボタンを押すたびに、上記の矢印の順で設定の表示がループする。設定したいところでボタンを離してしばらく待つか、MENUボタンを押せば、そのモードになる。基本的には、一度押しただけだと現在の状態を表示するだけなので、もう一度押して切り替えることになる。ただし、スーパー解像度は、オンになっているときは、一度押せばすぐにオフになった。ミュートも一度だけで切り替わった。

PIP/PBPに割り当てれば、PIPのオンとオフが簡単に操作できる。このおかげで、リモコンがなくてもそんなに困らない。PIPかPBPをオンにした状態だと、親画面と子画面を入れ替えるスワップも可能になる。

また、ホットキーとして、ENTERボタンは入力切替になっている。押すと、映像入力の一覧が縦に並んで表示され、現在の入力がフォーカスされている。ENTERボタンを押すたびにフォーカスが下の項目へ移り、一番下まで行くと一番上に移る。映したいソースが選択された状態で、押すのをやめれば、そのソースに切り替わる。

ところで、27型ワイドのEW2730Vにはリモコンが付属しているようだけれど、説明書を見た限りでは、PIP用のボタンがない。カスタムキーの設定をしたら、上か下のボタンでオン/オフができるのだろうか。できないとしたら、せっかくのリモコンが活用できないことになる。

スーパー解像度

超解像度と訳してほしかったところだが、スーパー解像度という名前になっている。ぼやけた映像をくっきりさせる機能で、拡大表示された映像には、特に効果が高い。オンとオフしかないので、細かい設定はできない。E2370V-BFの超解像表示と同じようなものだが、それの弱よりもさらに弱めな気がする。

この機能を使うと、もともとはっきり映っているPC画面の文字が、背景色との組み合わせによっては読みにくくなるので、常用する機能ではない。カスタムキーに割り当てておくと便利。

AMA

AMAは、中間階調の応答速度を上げる機能で、「オフ」「高」「プレミアム」から選べる。PIP/PBPを使っている間は、自動的にオフになる。

基本的には、プレミアムで使えばよさそう。ニコニコ動画のコメントの表示で、差がよくわかる。オフだと流れる文字が残像で薄くなるが、プレミアムだとはっきりして読みやすくなる。とはいえ、E2370V-BFと比べると、鮮明さでは負けている。それに、いわゆるオーバーシュートなのか、文字の輪郭が少し変色することがある。フルスクリーンにして、コメントの文字が大きくなると、それがやや目立つ。気づくのは、白黒はっきりした文字がスクロールするときくらいなので、普段は気にならない。

動画の視聴は、あまり細かいことにこだわらなければ、そんなに不満はない。倍速機能のない液晶テレビのように、スクロールする文字が苦手だが、映像そのものがきれいなので、それくらいのことは許せてしまう。

ゲームでAMAのプレミアムを使用すると、残像が低減されることが確認できた。詳しくは、EW2430Vをゲームで使うの記事で。

音質

2W×2のスピーカーを内蔵している。予想を上回りも下回りもしない普通の音。人の声は聞き取りやすかったので、音が出ればいいという目的で使用するなら悪くない。

自動電源オフ

スタンバイモードになったときに、自動的に電源をオフにする設定がある。「オフ(自動で電源を切らない)」「10分」「20分」「30分」から選択できる。

サービスモードとファクトリーモード

MENUを押しながら電源を入れるとサービスモードになり、OSDのメニューの代わりに、BenQ Service Pageが現れる。ここで、DVI HPD(ホットプラグディテクト)、HDMI HPD、Logo、Auto Powerのオン/オフが選べる。電源を入れたときに表示されるBenQのロゴを消したければ、Logoの値をオフにすればいい。

ファクトリーモードは、MENUとENTERを押しながら電源を入れる。AUTOボタンを押すと、見慣れない画面が表示される。テストモードに入るらしいBurnInのオン/オフや、Timer Resetなどがあるが、いじるのはやめておいた。

ファクトリーモードでは、OSDメニューに「F」の文字がついていて、通常では固定の値を変更できるようになる。たとえば、カラー設定の色温度を「標準」にしたときでも、RGB値を変えられる。ここで好みの値にしておけば、PIP/PBPでの黄色っぽさをなくすことができる。なお、PIP/PBPの子画面は、リアルタイムにはカラー設定が反映されないので、変更した結果をすぐに見たいときは、PIP/PBPのオフ→オンをする必要がある。

変更した値は、通常の起動をしても保持されている。値を変更するときは、毎回ファクトリーモードにする必要があるが、とりあえずPIPのカラー設定を自由に決められる方法が見つかってよかった。

まとめ

ハーフグレアのパネルは、自分にとってはベストな選択だった。最近のノングレア製品のようなギラつきがなく、白がとてもきれいに表示できる。それでいて、黒での映り込みはかなり抑えられている。BenQは、目に優しいこのハーフグレアパネルを、もっとアピールすればよいのにと思う。それから、カスタムキーのことも製品の説明として書いてあれば、PIPでの操作性に不安を持たれなくて済むはず。

「静止画やテキストの見やすさを重視したい」「PIPが使いたい」「動画やゲームでの表示性能にはこだわらない」というのなら、EW2430Vは有力な候補となるだろう。

「テキスト重視ならノングレア、動画を見るならグレア」のようによく言われるけれど、虹色にギラついたノングレアがテキストを読むのに向いているとは言いがたいので、鵜呑みにしないほうがいい。背景が白くても黒くても見やすいのは、ハーフグレアだけではないかと思う。もっと各社がハーフグレアの製品を出して、今後の選択肢が増えることを望む。

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コメント
わかりやすく丁寧なレビューでとても参考になりました。ありがとうございます。
dodo #JalddpaA | URL | 2011/07/30(土) 10:07 [編集]
このEW2430Vは、レビュー記事がほとんど見つからないまま買ったので、
買う前に知りたかったことを重点的に書きました。
今もまだ情報は少ないので、いろいろな人の使用感を知りたいものです。
犬かい #glOSfxEQ | URL | 2011/07/31(日) 06:29 [編集]
レビューありがとうございます。
ハーフグレアで視野角良好と評判のEW2420に気持ちが傾いていましたが、気になっていたのが
ゲームに大きな影響を与えるという『応答速度』です。
さっきまでその欠点を覚悟で購入しようとしてましたが、偶然このレビューに巡り合いEW2430Vに決めました。
お陰で残像に悩む心配が無くなりそうです。
ありがとうございました!!
通りがかり #- | URL | 2011/08/21(日) 18:18 [編集]
記事で書いていますが、きちんと色が出て、薄くならない範囲の視野角は狭いです。
これはEW2420でも言えることで、視野角良好という意見は、あまり聞いたことがないです。
そして、これも記事中で念を押していますが、動画やゲームに向いた機種でもないので、
過度な期待は禁物です。

不安にさせるコメントになってしまいましたが、EW2420よりはEW2430Vのほうが
機能的に優れた点が多いので、どちらかを選ぶならEW2430Vがおすすめです。
犬かい #glOSfxEQ | URL | 2011/08/22(月) 08:11 [編集]
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